- 住友生命いずみホール>
- 公演スケジュール>
- 新・音楽の未来への旅シリーズ いずみシンフォニエッタ大阪 第49回定期演奏会 「時を超えるファンタジー」
新・音楽の未来への旅シリーズ
いずみシンフォニエッタ大阪 第49回定期演奏会
「時を超えるファンタジー」
日時 |
2023年2月11日(土・祝)
開場15:15 プレコンサート15:30 プレトーク15:45 開演16:00 |
---|---|
出演者 | 鈴木優人(指揮、チェンバロ、プリペアドピアノ) いずみシンフォニエッタ大阪 |
演奏曲目 | H.ビーバー:Battalia J.ケージ :プリペアドピアノ協奏曲 F.メンデルスゾーン(鈴木優人編):真夏の夜の夢 川島素晴:室内管弦楽のためのスタディ「Jingle-Tree / Sweet Messenger」(委嘱新作) |
料金 | 一般¥5,500 学生¥1,000 住友生命いずみホールフレンズ会員¥4,950 |
発売日 | フレンズ:2022年9月30日(金)10:30 / 一般:2022年10月7日(金)10:30 |
お問合わせ | 住友生命いずみホールチケットセンター 06-6944-1188 |
魔法の森へ、ようこそ!——愉しくも不思議な音楽、美しい未知の時間に出逢う、驚きの森へ‥‥。いずみシンフォニエッタ大阪の第49回定期には、耳と心をここちよく驚かせてくれるファンタジックな音楽が集まります。その案内人は、万能の音楽家・鈴木優人。古楽から現代音楽まで、指揮にチェンバロ、オルガン、ピアノに作曲も‥‥と何でもござれの稀なる天才として大活躍のかたです。彼との初共演になる今回は、その爆発的に溢れる才能をたっぷり満喫できるプログラムを組んでいただきました。——まずビーバーの《バッターリア》(1673年)は、17世紀の作品とは思えない奇想天外な作。弦のあいだに紙を挟んで弾くことで小太鼓の音を模してみたり、はたまた、酔っ払いたちが様々な歌を叫ぶ、という描写のために異なる民謡が8つ同時に演奏されたり(とんでもない不協和音の渦!)と、笑いどころにあふれた作品です。——そして20世紀音楽の愉しい巨人・ケージの傑作〈プリペアド・ピアノと室内管弦楽のための協奏曲〉(1951年)。ピアノの弦のあいだにネジやボルト、ゴムなどを挟みこむと、ちゃかぽこと可愛らしくも神秘的で多彩な響きが生まれ、まるで異国の打楽器オーケストラのよう。そんなプリペアド・ピアノを用いたこの協奏曲は、3つの楽章を通して音楽の新しい世界へと踏み込んでゆきます。言うなれば、自由であろうとすることからも、自由になるような‥‥。オーケストラもラジオ(!)やウォーターゴングなど不思議なサウンドを交えながら、音と沈黙のあいだに、秩序と自由のあいだに、素晴らしい豊かさを拓くのです。
さらに鈴木は、メンデルスゾーンの劇音楽《真夏の夜の夢》(1842年)を自ら編曲したヴァージョンも指揮。妖精パックのミスをきっかけに、人間たちと森の妖精たち、こんがらがってしまう何組ものカップルたち‥‥。シェイクスピアの愉しい喜劇に、爽やかで美しいメンデルスゾーンの音楽が、魔法の森を美しくひらきます。
そして鬼才作曲家・川島素晴が新作を書き下ろし!《Jingle-Tree / Sweet Messenger》と不思議なタイトルは、よく見れば〈鈴-木 / 優-人〉を英語にしているわけですが、作曲家いわく〈人〉の字を〈メッセンジャー〉と敢えて訳したのは、鈴木優人の得意とするJ.S.バッハ作品、その受難曲から〈使徒〉にまつわるメロディが引用される仕掛けもあるからだそうで‥‥深い叡智とユーモアで刺激的な新作を生み続ける川島素晴、彼が同時代の素晴らしき天才・鈴木優人に寄せて生む新たな奇想が、私たちを魔法の森の奥ふかく、覚めて見る夢の喜びへいざなってくれるでしょう。
古典から現代の新作まで——俊英たちの多才と楽団の多彩を満喫しつつ、遙かに時を超える音楽のファンタジー、ぜひご一緒に!
山野雄大[ライター(音楽・舞踊評論)]
ユースシートにご招待
「本物の感動を今、若い世代に」体験していただくため、この公演に小学生から18歳以下の方をご招待します。
この機会に住友生命いずみホールでクラシック音楽を聴いてみませんか。
《対象》小学生以上 18歳以下(公演当日、年齢を確認できるものをご持参ください)
《申込方法》一般発売日より住友生命いずみホールチケットセンター(06-6944-1188)で受付(先着順・限定数)
ユースシートについて、詳しくはこちらをご覧ください。
出演者プロフィール
-
鈴木優人(指揮、チェンバロ、プリペアドピアノ)Masato Suzuki
東京藝術大学卒業及び同大学院修了。オランダ・ハーグ王立音楽院修了。令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣新人賞、第18回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第18回ホテルオークラ音楽賞、第29回(2021年度)渡邉曉雄音楽基金音楽賞受賞。バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)首席指揮者、読売日本交響楽団指揮者/クリエイティヴ・パートナー、アンサンブル・ジェネシス音楽監督。指揮者としてNHK交響楽団、読売日本交響楽団等と共演するほか、本年4月にはドイツ・ハンブルク交響楽団に客演。鈴木優人プロデュース・BCJオペラシリーズ、モンテヴェルディ:歌劇《ポッペアの戴冠》(2017)、ヘンデル:歌劇《リナルド》(2020)ではバロック・オペラの新機軸として高く評価され、後者は第19回佐川吉男音楽賞を受賞。2022年5月のグルック:歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》(勅使河原三郎新演出)で新国立劇場に指揮者として初登場。NHK-FM「古楽の楽しみ」にレギュラー出演するほか、テレビ朝日系列「題名のない音楽会」などメディア出演も多い。録音はBCJとのJ.S.バッハのチェンバロ協奏曲集(BIS)、タメスティとのデュオ(Harmonia Mundi)など多数。調布国際音楽祭エグゼクティブ・プロデューサー。作曲、編曲はもとより、バッハの喪失楽章の復元も多数手がける。ブルーノート東京にも定期的に出演するなど、その活動に垣根はなく、各方面から大きな期待が寄せられている。九州大学客員教授。
いずみシンフォニエッタ大阪

©︎樋川 智昭
音楽監督:西村 朗/常任指揮者:飯森 範親
プログラム・アドバイザー:川島素晴/ソロ・コンサートマスター:小栗まち絵
現代音楽の演奏を主目的とする、住友生命いずみホールのレジデント・オーケストラ。
大阪出身の作曲家・西村 朗の提唱により2000年に結成。以来、同ホールでの定期演奏会を主な活動とし、新作の初演をはじめとする近現代作品を中心に、古典派の作品もプログラムに組み、レパートリーを拡大している。核となる編成は1管編成の室内オーケストラで、曲目に応じて変動する。メンバーは、関西在住または出身など、地元にゆかりの演奏家で構成されている。平成13年度大阪舞台芸術賞受賞。
CD「西村朗:室内交響曲集<メタモルフォーシス>」(カメラータ)の演奏は好評を博し、2005年度芸術祭優秀賞を受賞した。2005年、2008年と紀尾井ホールにて東京公演を開催し、好評を博した。
【第49回定期演奏会の出演予定者】
ヴァイオリン:小栗まち絵、池川章子、永ノ尾文江、大谷玲子、佐藤一紀、島田真千子、釋 伸司、田辺良子、中島慎子
ヴィオラ:小峰航一、竹内晴夫、増永雄記、三木香奈
チェロ:辻本 玲、丸山泰雄/コントラバス:村田和幸
フルート:安藤史子/オーボエ:古部賢一、大島弥州夫
クラリネット:上田 希、古賀喜比古/ファゴット:東口泰之
ホルン:木川博史/トランペット:菊本和昭
トロンボーン:呉 信一、小西元司/チューバ:潮見裕章
打楽器:森本瑞生、沓野勢津子、中山美輝
ハープ:篠﨑和子/ピアノ:佐竹裕介 他
主催 |
住友生命いずみホール〔一般財団法人 住友生命福祉文化財団〕 |
---|---|
助成 |
![]() |
大阪市助成公演 ![]() |