
出演が病気療養のため
2014年2月14日に延期「バッハ・オルガン作品全曲演奏会」
Vol.3 「喜びに満ちて、晴れやかに」
2014年2月14日に延期「バッハ・オルガン作品全曲演奏会」
Vol.3 「喜びに満ちて、晴れやかに」
- ●日時
- 2013年9月21日(土)
- ●出演者
- ビーネ・ブリンドルフ(パイプオルガン)
礒山 雅(お話) - ●演奏曲目
- J.S.バッハ:プレリュードとフーガト長調BWV541
パルティータ《ようこそ、慈悲あついイエスよ》ト短調BWV768
《主イエス・キリストよ、われらを顧みて》ト長調BWV709
《主イエス・キリストよ、われらを顧みて》BWV726
《いまぞ喜べ、汝らキリストの徒よ》ト長調 BWV734
《かくも喜びに満てるこの日》BWV719
プレリュードとフーガト長調BWV550
《バビロンの流れのほとりに》BWV653b
トリオ・ソナタ 第5番 ハ長調 BWV529
幻想曲(ピエス・ドルグ) ト長調BWV572
聴きどころ
バッハ・オルガン作品全曲演奏会は、バッハが遺した228曲のオルガン作品を14人のオルガニストがリレー形式で繋ぐ、いずみホールのオリジナル企画です。バッハ研究の最高権威であるバッハ・アルヒーフ・ライプツィヒと手を組み、同所長のクリストフ・ヴォルフが厳選した腕利きオルガニストを世界中から招いています。
シリーズ2年目となる第3回には、デンマークを拠点に目覚ましい活躍を繰り広げるビーネ・ブリンドルフが登場します。巨匠ミヒャエル・ラドゥレスクのもと研鑽を積んだ彼女の実力は、師匠のお墨付き。ラドゥレスクが教授を務めるウィーン国立音楽大学で5年間もアシスタントを任せたほどです。バロックから現代作品まで幅広いレパートリーを誇り、中でもバッハやブクステフーデの楽曲分析には高い評価を寄せられています。
これからのオルガン界を担う、ヨーロッパ屈指のスペシャリストが描くバッハ、お聴き逃しなく。
シリーズ2年目となる第3回には、デンマークを拠点に目覚ましい活躍を繰り広げるビーネ・ブリンドルフが登場します。巨匠ミヒャエル・ラドゥレスクのもと研鑽を積んだ彼女の実力は、師匠のお墨付き。ラドゥレスクが教授を務めるウィーン国立音楽大学で5年間もアシスタントを任せたほどです。バロックから現代作品まで幅広いレパートリーを誇り、中でもバッハやブクステフーデの楽曲分析には高い評価を寄せられています。
これからのオルガン界を担う、ヨーロッパ屈指のスペシャリストが描くバッハ、お聴き逃しなく。
メッセージ
われらのバッハ・オルガン作品全曲演奏会、次回9月のコンサートに登場するのは、コペンハーゲンのデンマーク王立音楽大学教授、ビーネ・ブリンドルフです。ウィーンとボストンで学んだ彼女は、インスブルック、ブルージュ、オーデンセのオルガンコンクールを制し、中堅世代における代表的なオルガニストのひとりと見なされています。エキスパートとしての評価がとくに高いのは、北ドイツのバロック音楽、とりわけブクステフーデとバッハの作品の演奏です。2007年にリリースされたブクステフーデのオルガン作品全曲録音は大好評を博し、受賞の栄に浴しました。
ブリンドルフのプログラムは、バッハのオルガン音楽を俯瞰する上でたいへん魅力的なものです。明らかに力点が置かれているのは、北ドイツの巨匠たちの影響下にある諸作品、すなわち、ワイマール時代およびそれ以前に書かれた作品です。ト長調を取る2つの大きなプレリュードとフーガ、一連の表現力豊かなオルガン・コラール、および教会歌《ようこそ、慈しみ深きイエスよ》に基づく重要かつ大規模なコラール変奏曲がそれにあたります。しかしイタリアの伝統もトリオ・ソナタハ長調によって代表されていますし、フランス楽派の影響を示すものとして、名人芸を駆使する《ピエス・ドルグ》ト長調があります。こうした変化に富む色彩的な曲のすべてが、バッハのオルガン芸術の輪郭を提供するのです。
クリストフ・ヴォルフ Prof. Christoph Wolff
(バッハ・アルヒーフ・ライプツィヒ所長、ハーバード大学教授)
ブリンドルフのプログラムは、バッハのオルガン音楽を俯瞰する上でたいへん魅力的なものです。明らかに力点が置かれているのは、北ドイツの巨匠たちの影響下にある諸作品、すなわち、ワイマール時代およびそれ以前に書かれた作品です。ト長調を取る2つの大きなプレリュードとフーガ、一連の表現力豊かなオルガン・コラール、および教会歌《ようこそ、慈しみ深きイエスよ》に基づく重要かつ大規模なコラール変奏曲がそれにあたります。しかしイタリアの伝統もトリオ・ソナタハ長調によって代表されていますし、フランス楽派の影響を示すものとして、名人芸を駆使する《ピエス・ドルグ》ト長調があります。こうした変化に富む色彩的な曲のすべてが、バッハのオルガン芸術の輪郭を提供するのです。
クリストフ・ヴォルフ Prof. Christoph Wolff
(バッハ・アルヒーフ・ライプツィヒ所長、ハーバード大学教授)
出演者プロフィール

ビーネ・ブリンドルフ
パイプオルガン
ミヒャエル・ラドゥレスク、ダニエル・ロート、ウィリアム・ポーターにオルガンを、ゴードン・マレイのもとチェンバロを学ぶ。インスブルック、ブルージュ、オーデンセにおける国際オルガンコンクールを制し、1999~2000年にはデンマーク国営ラジオの専属アーティストも務めた。
ヨーロッパ各国、日本、アメリカでコンサートを開催。オーデンセ国際オルガンコンクールで審査委員長を務めるほか、各地でマスタークラスの講師や著名な国際オルガンコンクールの審査員として頻繁に招かれている。
レコーディングでは、J.Sバッハ、D.ブクステフーデや、現代作曲家のオルガン作品を録音し、ヘンスラー、ダカーポ、クラシコから多数リリース。2007年には、ブクステフーデのオルガン作品全曲CDをダカーポから発表し高い評価を獲得した。
現在、コペンハーゲンのデンマーク王立音楽大学教授。
ヨーロッパ各国、日本、アメリカでコンサートを開催。オーデンセ国際オルガンコンクールで審査委員長を務めるほか、各地でマスタークラスの講師や著名な国際オルガンコンクールの審査員として頻繁に招かれている。
レコーディングでは、J.Sバッハ、D.ブクステフーデや、現代作曲家のオルガン作品を録音し、ヘンスラー、ダカーポ、クラシコから多数リリース。2007年には、ブクステフーデのオルガン作品全曲CDをダカーポから発表し高い評価を獲得した。
現在、コペンハーゲンのデンマーク王立音楽大学教授。

礒山 雅
お話
国立音楽大学招聘教授、同名誉教授、大阪音楽大学客員教授。日本音楽学会会長、サントリー芸術財団理事、いずみホール音楽ディレクターを務めるほか、毎日新聞に音楽批評を執筆。著作に『バッハ/魂のエヴァンゲリスト』『モーツァルト=翼を得た時間』『バロック音楽名曲鑑賞事典』(講談社学術文庫)、『マタイ受難曲』『バッハ/カンタータの森を歩む』全3巻(東京書籍)、『バロック音楽』(NHKブックス)、『J.S.バッハ』(講談社現代新書)、『救済の音楽』(音楽之友社)、訳書多数。第1回辻荘一賞、第10回京都音楽賞研究評論部門賞、2011年度大阪市市民表彰を受賞。
- ●主催
- いずみホール(一般財団法人 住友生命福祉文化財団)
平成25年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業