このコーナーでは、現役・OB・OGのレセプショニストやマネージャーが登場し、ホールにまつわる古今東西話をさせていただきます。どうぞ、お楽しみに!!



第61回「A once-in- a- lifetime chance(一期一会) 」

 

レセプションマネージャーの今井亜紀子です。
5年前の2004年4月から始まったこの「レセプショニスト古今東西」も、今月で最終回となりました。古今東西が始まって以来、「レセプショニスト」という存在をより多くのお客様に知っていただくために、楽しんでいただけるようなページにしたいという思いで、たくさんの卒業生・現役のマネージャーやレセプショニストに原稿を依頼して参りました。そう、私はただ依頼するだけなんです(笑)。そして、付属の連載も人気番組『トリビアの泉』をもじった「いずみトリビア」から始まり、来場されるおしゃれなお客様の取材「ケ・ベッラ」、輝いている素敵な主催者様を取材した「ブリランテ」とお客様やご主催者様にも多大なご協力をいただきました。このコーナーを担当したおかげで、普段はお話できるチャンスのないお客様や主催者様と貴重な時間をもつことができ、とっても楽しくお仕事させていただきました。


「古今東西」には、レセプショニストの大切な思いがたくさん詰まっているので、原稿を読みながら涙することもしばしば。しかし、読者の皆さまにとっては、「内輪的」「自己満足的」なものとして捉えられている部分もあるのではないかと、不安を抱えながらの連載となり、文章を書くことの難しさを学びました。そんな私がなんとか5年間継続できたのも、押しの強い私の取材や原稿依頼を快く引き受けてくださった方々、そして多くの皆さまのご支援、ご協力があったおかげです。私にとっては貴重な時間であり、そして宝物となりました。5年間、本当に、本当にありがとうございました。


前置きが長くなってしまいましたが、最終回の原稿は、OG 10期 溝畑 直子さん 、ブリランテのコーナーは、企画部 梅垣香織さん の登場です。最後までご高配いただければ幸いです。

 いずみホールを卒業してから1年が過ぎました。思えば高校生の時に初めていずみホールを訪れ、素敵なホールに感動し、またレセプショニストの方々の仕事をしている姿を見て、「私もいつかはいずみホールのレセプショニストとして働きたい」と憧れていました。その夢が大学生の時に実現し、気がつけば9年6カ月も勤務させて頂きました。実はまだまだ、いずみホールで働きたかったのですが、夫の留学の為、2年間イギリスで暮らすことになりました。

 これまで海外生活の経験がなかった為、来た当初は言葉や環境の違いに慣れず、日本に帰りたくて仕方ありませんでした。特に言葉の壁が大きく、何を言われているのか全く理解できず、また、何と言えば良いのか分からない状況から、語学学校に通う以外は外出しないという日々が続きました。そんな時にこちらで暮らしている日本人の方が、気分転換にと誘って下さったスペインの踊りであるフラメンコの習い事が、私にとってイギリス生活をエンジョイするきっかけとなりました。フラメンコに参加している人達はとても優しく、私の文章になっていない英語にも耳を傾けてくれ、私が言いたいことを一生懸命理解しようとしてくれます。そのお蔭で私も段々自信が出てきて、最近では友達から「Naoko本当に英語が上手になってきたね!」と言ってもらえるようになりました(笑)。クラスのみんなの人柄はフラメンコの先生の人柄が反映しているように思います。スペイン人の彼女はとても優しくて素敵な女性です。レッスンでは、フラメンコの素晴らしさを楽しく分かり易く教えて下さるので、みんなの笑顔がいつも絶えません。先生は生徒一人一人に気を配り、それぞれの良さを引き出す指導をされています。また、冬の寒い日のレッスンの時には、スタジオに30分も早くやって来て、みんなが来る前に部屋を暖めてくれていました。そのような先生の心配りとあたたかいおもてなしに感動しました。


 もしあの時、私が臆病のままで一歩踏み出せずにいたら、フラメンコをすることもなかっただろうし、そこに来ている仲間や先生にも出会えなかったし、イギリス生活を楽しむこともできなかったはずです。まさにいずみホールが大切にしている「一期一会」だと痛感しました。日本で生活していた頃、特に卒業するまでの数年間はリーダーという立場でもあったので、常にいずみホールの事を考えていました。いずみホールから離れ、さらにイギリスという環境が異なった場所で生活する中で、実はいずみホールで勤務していた時にいつも心掛けていた「あたたかいおもてなし」や「最高のサービス」、「チームワーク」といったキーワードが様々な場面で見受けられることに気付き、言葉や環境の違いはあってもこのキーワードは世界共通であると痛感しました。このような感覚で物事を捉えることができるようになったのも、いずみホールで得た経験があったからこそであり、支配人をはじめ、マネージャー、先輩・同期・後輩レセプショニスト、そしてお客様から多くを学び、成長させて頂いたお陰です。そんないずみホールに心より感謝致します。
                                OG 10期 溝畑 直子(旧姓:天尾)

ホールで勤務されていた時と変わらない、いきいきとした笑顔がとても印象的ですね!(溝畑さんは写真一番左)
「一期一会」 は溝畑さんがつけてくれた題ですが、私も大好きな言葉であると同時に、
とても大切に、心に刻んでいる言葉です。
 

今月の「 brillante (ブリランテ) 」のコーナーです!!

※brillante (ブリランテ) とはイタリア音楽用語で輝かしく、華やかにという意味。
先月に引き続き、いずみホールの企画部メンバーをご紹介します!!
2月14日「バッハ・オルガン作品連続演奏会」公演担当の 梅垣 香織(うめがき かおり)です。

 

☆今までになかった新しい企画「ミュージック・サプリ」「ジャズナイト」などを次々と展開している梅垣さんですが、コンサートを開催するに至るまで、大切にしていることは何ですか?
企画のお仕事をする上で、やはり世の中の動向、流行は、常に意識しています。
そして、私が一番大切にしていることは、いつも「お客様の‘顔’を思い浮かべて考える」ということ。
お客様のために、どういうコンサートが求められているのだろうか?
企画者の思いが強すぎて、‘独りよがり’になっていないかということを意識しています。
クラシックは、その名のとおり、とても古い音楽です。しかし、聴く人は現代を生きている人。公演チラシの作成、告知方法、公演内容全てにおいて、現代の感覚を取り入れるように取り組んでいます。
それには、やはり、リサーチ、リサーチあるのみ!!!です。

企画のお仕事については、同じ社内にいながら、私もわからないことだらけなんです。
「ピン」ときたからこのアーティストに決めた!なんて感覚なのかな?と思いきや、いつも満員御礼の公演を作り出す理由は、徹底した‘リサーチ’にあったようです・・・。なるほど、感性だけではないのですね。難しい・・・・・。


☆思い出に残る公演はありますか?
初めて私が企画から考えてお呼びしたアーティストが、2005年11月10日第1回ジャズナイトにご出演いただいた、小曽根真さんと塩谷哲さんなんです。おかげさまで、大成功をおさめ、客席のお客様の感動・興奮がこちらにまで伝わってきて、本当にいい仕事ができたと実感できた公演でした。大好きなお二人には、ぜひまたホールで演奏していただきたいと思っているんですよ☆

梅垣さんのフクミ笑いが・・・。実は私もこの公演は、チケットを購入して聴いていました。涙が自然と頬を流れ落ちた感動、客席が一体となったスタンディングオベーションを昨日のことのように覚えています。本当にいい公演でした〜!!!
ねぇねぇうめちゃん、その含み笑いは、今後の予定でなにかあるの〜?早く教えて〜〜☆


☆クラシックの楽しみ方ってあるの?
難しいですね。う〜ん、個人的な楽しみ方なのかもしれないですけど、楽譜には作曲家の想いがのっていると思うんですね。幸せに満ち満ちている音楽、悲しみや苦悩で涙している音楽、熱情が込上げる音楽、‘嫌い・・でも大好き’切ない愛情音楽、などいろんな想いがたっぷりつまっていると思うんです。そして、それは、私たち現代人の日常となんら変わりないんです。そう思ったらなんか親近感わいてきませんか?
「なんや〜バッハもおちゃめなとこあるやん〜!!」みたいな・・・☆
言葉はそのままストレートですよね、でも音楽は、聴く人が想像をふくらまして楽しむことができるんです。

すっごく楽しい!!私もワクワクしてきました!クラシック音楽は人間の想像力もきっと豊かにしてくれることでしょう!

梅垣さん担当企画 発売中のイチ押し公演

 3月27日開催「マネケン PRESENTS ミュージック サプリ Vol.4 古武道」
 既に私も前方の席のチケットを購入済みなんです。えっ?なぜ前かって?
 チラシをご覧いただければわかります!!(うふっ) →こちらからどうぞ 

〜おまけ〜
☆いずみホール&グルメファンの皆様はご存知でしょうか?Jupitrオンラインで、以前「うめちゃんのぐるぐるグルメという連載があったのを・・・。」実は、企画部の梅垣さんが連載していたんですよ。グルメなうめちゃんに最近おすすめのスイーツを教えてもらいました!

最近東京のお友達が増えたとのことで、関西では購入できないらしいのが残念なのですが、ピエール・エルメのマカロンは、今までに味わったことのない芸術的なお味だそうです!私も早速お取り寄せしようかしらん!!


※お名前・お写真等の掲載については、ご本人の承諾をいただいております。



 




 
 
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