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- いずみシンフォニエッタ大阪 第54回定期演奏会 西村 朗 ―魂の軌跡
いずみシンフォニエッタ大阪 第54回定期演奏会
西村 朗 ―魂の軌跡
日時 |
2025年7月12日(土)
開場 15:15 ロビーコンサート15:30~ プレトーク15:45~ 開演 16:00 |
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出演者 | 飯森範親(指揮) 小栗まち絵(ヴァイオリン) 篠﨑和子(ハープ) 上田 希(クラリネット) 太田真紀(ソプラノ) いずみシンフォニエッタ大阪 |
演奏曲目 | 西村 朗: 室内交響曲 第1番 (2003) 三重協奏曲〈胡蝶夢〉~ヴァイオリン、ハープ、クラリネットと管弦楽のための~ (2023) 室内交響曲 第5番 〈リンカネイション(転生)〉 (2015) |
料金 | 一般 ¥5,500 U-30 ¥1,000 フレンズ ¥4,900 第54回+第55回 2公演セット券 ¥9,000/フレンズ ¥8,100 *30歳以下の方のためのU-30チケットのご購入方法・条件は【U-30チケットのお知らせ】へ *LINE/メルマガクーポン対象公演です(使用期限 2025年2月28日 23:59) |
発売日 | フレンズ:2025年2月7日(金)10:30 / 一般:2025年2月14日(金)10:30 |
お問合わせ | 住友生命いずみホールチケットセンター 06-6944-1188 |
当日券については、主催者にお問合せください。
いずみシンフォニエッタ大阪 第54回定期演奏会によせて ―山野雄大
いずみシンフォニエッタ大阪は2000年のデビュー以来、日本を代表する作曲家・西村朗を音楽監督に迎え、深い絆に結ばれてきました。
――2023年9月7日、西村朗さん逝去。その温かくユーモア溢れるお人柄と、妥協なく彫琢された音楽とに魅せられ続けてきた楽団は、第54回定期演奏会を「西村朗 —魂の軌跡」と題し、当団のために書かれた曲から3つの力作を再演します。
1管編成の「細筆」を鋭く生かした室内交響曲第1番(2003年)は奇しくも、父君が逝去された日に完成のペンが置かれた、宇宙的な力も輝く名作。逝去2ヶ月前に初演された〈胡蝶夢〉(2023年)は、ヴァイオリン・ハープ・クラリネットの3人を独奏者とする三重協奏曲。中国の古い説話・・・・蝶になる夢をみた荘子は、花々のあいだを舞う美しい夢から覚め、我にかえりながらも思います。本当は今、蝶の夢の中で人になっているのでは?蝶か人か知れぬ存在、そして「本性」を3人の独奏に託した本作は、生と死のあわいとその深奥への探究を続けた西村朗が達した、最期の境地。――そして、室内交響曲第5番〈リンカネイション(転生)〉(2016年)は赤と黄も鮮やかな晩秋の「命の終わりゆく」さまから始まります。冬の闇夜、「死から転生へ向かう、魂の中有」の時を経て《めざめ》の薄明へ。転生の象徴として、ソプラノ独唱が『新古今和歌集』から春のうたを紡ぎます。王朝の優艶・幽玄から、言葉はときに息長く、あるいは風に舞う葉のように融け浮かびます。内なる熱さが玲瓏に昇華された魂の傑作!
西村作品は生き続けます。演奏家の、聴き手の魂を新たに深く震わせながら、生まれ変わり続けます。その出発点を、体感してください。
山野雄大[ライター(音楽・舞踊評論)]
いずみシンフォニエッタ大阪サポーター2025
第54回&第55回定期演奏会
2公演セット券 ¥9,000 (フレンズ¥8,100)
第55回定期演奏会「これからの世界、これからのいずみシンフォニエッタ大阪」
2026年2/11(水祝)16:00
飯森範親(指揮)
片岡リサ(箏)
新音楽監督・藤倉大による最初のプログラム
オリヴェロス:The Wel land The Gentle
川島素晴:ピチェクラリン讃歌
西村 朗:オルゴン 室内オーケストラのための
フェルドマン:マダム・プレスは先週90歳で亡くなった
公募作品(五重奏以内)
藤倉大:箏協奏曲
サポーターについては▼こちらのページ▼をご覧ください。
https://www.izumihall.jp/sinfonietta/supporter
ユースシートにご招待(限定数・先着順)
この公演に小学生から18歳以下の方をご招待します。住友生命いずみホールで音楽を聴いてみませんか。
《対象》小学生以上 18歳以下(公演当日、氏名・年齢を確認できるものをご持参ください)
《申込開始》一般発売日(2/14)10:30よりメールで受付
《締め切り》公演前日の17時まで(定員に達した時点で締め切り)
ユースシートについての詳細、申込方法等はこちらのユースシートのページをご覧ください。
[3団体合同企画]曲がった家を作る人 ―故郷に響く西村 朗の音楽
「曲がった家を作る人」特設ページを公開いたしました。プロジェクトの情報を掲載しております。
〈弦楽四重奏公演〉7/6(日)15:00開演
会場:あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
出演:郷古廉、石上真由子(ヴァイオリン)/大野若菜(ヴィオラ)/水野優也(チェロ)
料金:一般¥4,500/学生(25歳以下)¥1,500
※当初予定していた出演者の一部が変更となっております。チケット購入者の方には別途ご案内申し上げます。
〈打楽器アンサンブル公演〉7/10(木)19:00開演
会場:読売テレビ10ホール
出演:Soai Percussion Ensemble/片岡リサ(十七絃箏)
料金:一般¥4,000/学生 ¥2,000
3公演セット券 ¥11,000(限定数)
上記2公演といずみシンフォニエッタ大阪 第54回定期演奏会をセットとした3公演セット券
発売日:2/1優先発売、2/7一般発売(6/30まで販売)
※上記2公演といずみシンフォニエッタ大阪サポーター2025(4公演セット券)をご希望の方は住友生命いずみホールチケットセンターまでお問い合わせください。
06-6944-1188(月~土 10:30~17:00 日祝休)
出演者プロフィール
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Ⓒ東京オペラシティ文化財団 大窪道治
西村 朗(作曲家)Akira Nishimura, Composer
大阪市に生まれる。東京芸術大学卒業、同大学院修了。日本音楽コンクール作曲部門第1位(1974)、エリザベート国際音楽コンクール作曲部門大賞(77・ブリュッセル)、ルイジ・ダルッラピッコラ作曲賞(77・ミラノ)、尾高賞を6回(88・92・93·08・11・22)、中島健蔵音楽賞(90)、京都音楽賞[実践部門賞](91)、第36回(04年度)サントリー音楽賞、第47回毎日芸術賞(05)等を受賞。2013年紫綬褒章を授与される。この他、02年度芸術祭大賞に「アルディッティSQプレイズ西村朗『西村朗作品集5』」が、05年度芸術祭優秀賞に「メタモルフォーシス・西村朗室内交響曲」が選ばれる。2000年よりいずみシンフォニエッタ大阪の音楽監督に就任、NHK-FM「現代の音楽」の解説や「N響アワー」の司会者を務める。2010年草津夏期国際音楽フェスティヴァルの音楽監督に就任。東京音楽大学教授。2019年2月には、新国立劇場6年ぶりとなる創作委嘱作品・世界初演「紫苑物語」がオペラ芸術監督大野和士の指揮で上演され、大成功を収める。2023年9月7日69歳で死去。
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©山岸伸
飯森範親(指揮) Norichika limori, Conductor
桐朋学園大学指揮科卒業。いずみシンフォニエッタ大阪常任指揮者。ベルリン、ミュンヘンで研鑚を積み、これまでにフランクフルト放送響、ケルン放送響、チェコ・フィル、モスクワ放送響等に客演。2001年、ドイツ・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団音楽総監督(GMD)に着任し、日本ツアーも成功に導いた。国内では1994年以来、東京交響楽団と密接な関係を続け、正指揮者、特別客演指揮者を歴任。2006年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2014年より日本センチュリー交響楽団首席指揮者に就任、世界でも例の少ないハイドンの交響曲全曲演奏&録音という一大プロジェクトを手掛ける(2025年3月退任)。また、オペラでも高い評価を得ており、2024年は新国立劇場「コジ・ファン・トゥッテ」藤原歌劇団「ピーア・デ・トロメイ」に出演。パシフィックフィルハーモニア東京音楽監督、群馬交響楽団常任指揮者、山形交響楽団桂冠指揮者、東京佼成ウインドオーケストラ首席客演指揮者、中部フィルハーモニー交響楽団首席客演指揮者。オフィシャル・ホームページ https://iimori-norichika.com/
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小栗まち絵(ヴァイオリン)Machie Oguri, Violin
桐朋学園大学卒業。インディアナ大学アーティストディプロマ課程修了。日本音楽コンクール第1位。エヴィアン(現・ボルドー)国際室内楽コンクール第1位。1975-86年インターナショナル弦楽四重奏団のメンバーとして欧米で活動、またインディアナ大学助教授、ブラウン大学アーティスト・イン・レジデンスを勤めた。2004年度エクソンモービル音楽賞、07年度大阪芸術賞特別賞、09年大阪市市民表彰(文化功労部門)、いずみシンフォニエッタ大阪第37回定期演奏会でのソロ演奏で2016年度大阪文化祭賞最優秀賞を受賞。現在、相愛大学客員教授、東京音楽大学特任教授。
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ⓒ満田聡
篠﨑和子(ハープ) Kazuko Shinozaki, Harp
桐朋学園大学、ニース音楽院を審査員満場一致の金メダルを得て卒業。第36回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞、第19回出光音楽賞を受賞。文化庁派遣芸術家在外研修員として2年間パリに留学。帰国後、日本や中国の主要オーケストラとの共演をはじめ、リサイタルや室内楽の演奏会に出演。東京・春・音楽祭、小澤征爾音楽塾、サイトウ・キネン・スティバル松本等にも参加している
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ⒸyOU
上田 希(クラリネット) Nozomi Ueda, Clarinet
大阪音楽大学卒、ジュリアード音楽院修士課程修了。第68回日本音楽コンクール第1位、第5回松方ホール音楽賞等受賞多数。ソリスト、室内楽、客演奏者として活動し、ヴェネツィア・ビエンナーレ(イタリア)、サントリーサマーフェスティバル(東京)など国内外の音楽祭にも招かれている。next mushroompromotion、アンサンブル九条山、神戸市室内管弦楽団メンバー。大阪音楽大学・京都市立芸術大学・同志社女子大学非常勤講師。
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Ⓒ渡邊一生
太田真紀(ソプラノ) Maki Ota, Soprano
同志社女子大学学芸学部音楽学科卒業。大阪音楽大学大学院歌曲研究室修了。東京混声合唱団所属後、文化庁新進芸術家海外研修制度にてローマに滞在。CD「松平頼曉声楽作品集」発売中。ギタリスト山田岳と企画主催・主演を務めたオペラ『ロミオがジュリエット』(作曲:足立智美、演出:あごうさとし)で第76回文化庁芸術祭音楽部門大賞、第21回佐治敬三賞受賞。アンサンブル九条山メンバー。神戸大学、和歌山大学非常勤講師。
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Ⓒ樋川智昭
いずみシンフォニエッタ大阪 Izumi Sinfonietta Osaka
名誉音楽監督:西村 朗
常任指揮者 : 飯森範親
コンサート・アドバイザー: 川島素晴
ソロ・コンサートマスター : 小栗まち絵
現代音楽の演奏を主目的とする、住友生命いずみホールのレジデント・オーケストラ。大阪出身の作曲家西村 朗の提唱により2000年に結成。以来、同ホールでの定期演奏会を主な活動とし、新作の初演をはじめとする近現代作品を中心に、古典派の作品もプログラムに組み、レパートリーを拡大している。核となる編成はI管編成の室内オーケストラで、曲目に応じて変動する。メンバーは、関西在住または出身など、地元にゆかりの演奏家で構成されている。平成13年度大阪舞台芸術賞受賞。CD「西村朗:室内交響曲集<メタモルフォーシス>」(カメラータ)の演奏は好評を博し、2005年度芸術祭優秀賞を受賞した。2005年、2008年と紀尾井ホールにて東京公演を開催し、好評を博した。
いずみシンフォニエッタ大阪
第54回定期演奏会の出演予定者
■ヴァイオリン:石上真由子、永ノ尾文江、大谷玲子、黒川侑、佐藤一紀、島田真千子、釋 伸司、高木和弘、谷本華子
■ヴィオラ:中村翔太郎、牧野葵美、馬渕昌子
■チェロ:上森祥平、林裕
■コントラバス:吉田秀
■フルート:安藤史子
■オーボエ:古部賢一
■クラリネット:中舘荘志
■ファゴット:東口泰之
■ホルン:木川博史、 和久田侑希
■トランペット:菊本和昭
■トロンボーン:呉信一
■チューバ:川浪浩一
■打楽器:森本瑞生、 沓野勢津子、 中山美輝
■ハープ:篠﨑和子
■ピアノ:碇山典子
主催 |
住友生命いずみホール〔一般財団法人 住友生命福祉文化財団〕 |
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