2024.12.26重要

いずみシンフォニエッタ大阪 新音楽監督に 藤倉 大 が就任/Dai Fujikura announced as new Music Director of Izumi Sinfonietta Osaka


いずみシンフォニエッタ大阪が描く「これからの世界(Future Now)」 ENGLISH Version

 

住友生命いずみホールのレジデント・オーケストラ「いずみシンフォニエッタ大阪」は、新たな音楽監督に作曲家の藤倉 大氏を迎えます。
今まで西村朗氏と楽団が培ってきた「現代音楽作曲家が楽団を率いる」スタイルを継承することとなります。
加えて、以下5点が、楽団が藤倉氏に音楽監督をご依頼した主な理由です。

・大阪府出身であるため、大阪から音楽を発信し続けることの重要性を共有できること。
・ロンドンを拠点に世界中で活動を繰り広げているため、各国の音楽を取りまく状況を熟知している。そのため、いずみシンフォニエッタ大阪を新たなステージへと導かれることが期待できること。
・日本国内でも音楽祭のプロデュース等多数務め、日本音楽界の状況も認識、共有できること。
・演奏家が輝く、聴衆が喜ぶコンサート創りをモットーとしていること。
・前音楽監督である西村朗氏(大阪市出身)の音楽と活動に敬意を表していること。

今秋より楽団の運営委員と共に、新たな方針、具体的なプログラム等についての議論を始動。今後のスローガンを「これからの世界(Future Now)」と掲げ、今までの経験を大切にしつつ、新たな試みや楽団の役割を考え展開していきます。

なお、藤倉新音楽監督が趣向を凝らして組んだプログラムは、2026年2月11日開催予定の第55回定期演奏会にて披露いたします。

 

いずみシンフォニエッタ大阪 今後の取り組みについて

従来の年間2回の定期演奏会に加え、年1回のペースで藤倉監督による「チャレンジ公演」を実施します。

出演する演奏家は、いずみシンフォニエッタ大阪メンバーを中心とし、ソリスト、指揮者は国内外よりゲストを迎え、作品の編成や表現等にこだわらず、自由に着想した公演をお届け予定。(2026年度より)

 

・世界中の作曲家に作品公募を呼びかけ、選ばれた作品は定期演奏会にて披露します。

いずみシンフォニエッタ大阪は常に面白い音楽、ユニークな作曲家を探し続けます。
初回となる今回は、30 歳以下の作曲家を対象とし、いずみシンフォニエッタ大阪の定期演奏会で演奏する室内楽作品もしくは室内オーケストラ作品を公募します(新作でも既存曲でもOK)。
譜面審査を経て選ばれた作品は、定期演奏会で演奏。更に審査員(運営委員)が将来性を高く評価した作曲家に対しては、別途新作を委嘱することもあり。(公募は、2025年1月より開始。第1回目の公募で選ばれた作品は2026年2月11日開催の第55回定期演奏会にて演奏予定)

 

・若手指揮者育成を目指し、指揮者コンペティションを行います。

30歳以下の指揮者を目指す青少年を対象とした指揮者コンクールを主催します。
選ばれた若手指揮者は、常任指揮者・飯森範親の指導のもと、定期演奏会にて1作品を演奏します。(2026年度以降、詳細検討中)

 

いずみシンフォニエッタ大阪 新組織

音楽監督:藤倉 大  名誉音楽監督:西村 朗

常任指揮者:飯森範親

コンサート・アドバイザー:川島素晴

運営委員:小栗まち絵(ソロ・コンサートマスター)/呉 信一/山本 毅

 

〈音楽監督プロフィール〉

©Alf Solbakken

藤倉 (音楽監督/作曲)Dai Fujikura
大阪生まれ。15歳で単身渡英しG.ベンジャミンらに師事。1998年セロツキ国際作曲コンクールに当時最年少で優勝。これまでにロイヤル・フィルハーモニック作曲賞、国際ウィーン作曲賞、パウル・ヒンデミット賞、第57回/第63回/第67回/第70回尾高賞、第19回芥川作曲賞、中島健蔵音楽賞、エクソンモービル賞、2017年ヴェネツィア・ビエンナーレ音楽部門銀獅子、2019年文化庁芸術選奨文部科学大臣賞等を受賞。オペラの国際評価も高く、2015年にシャンゼリゼ劇場、ローザンヌ歌劇場、リール歌劇場の共同委嘱によるオペラ《ソラリス》を世界初演。20年には自身3作目のオペラ《アルマゲドンの夢》を新国立劇場で世界初演した。17年から東京芸術劇場で開催の「ボンクリ・フェス」アーティスティック・ディレクターを務める。近年の活動は多岐に渡り、リモート演奏のための作品発表や、テレビ番組の作曲依頼も多数。録音はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルや自身主宰のMinabel Recordsから、楽譜はリコルディ・ベルリンから出版。

https://www.daifujikura.com/