いずみシンフォニエッタ大阪 第53回定期演奏会
五大陸を巡るシン・音楽漫遊記

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日時 2025年2月15日(土)
開場 15:15   ロビーコンサート15:30~ プレトーク15:45~
開演 16:00
出演者 飯森範親(指揮)
古部賢一(オーボエ)
東口泰之(ファゴット)
いずみシンフォニエッタ大阪
演奏曲目 【アフリカ】M.ブレイク:クウェラ
【ヨーロッパ】P.ブーレーズ: Dérive I
【アメリカ】H.ヴィラ=ロボス: ファゴットと弦楽合奏のための7つの音のシランダ
【オセアニア】C.ヴァイン: オーボエ協奏曲
【アジア】室元拓人: 委嘱新作(関西出身若手作曲家委嘱プロジェクト第10弾)
料金 一般 ¥5,500
U-30 ¥1,000
フレンズ ¥4,900

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発売日 フレンズ:2024年9月27日(金)10:30 / 一般:2024年10月4日(金)10:30
お問合わせ 住友生命いずみホールチケットセンター 06-6944-1188

当日券については、主催者にお問合せください。

大阪・関西万博の開催に先駆け、五大陸の最先端音楽をお届け。

まぁるい地球のあちこちに、思いもよらない音楽の驚きがあります。五つの大陸をぐるっとめぐって、その土地ごとの響きを味わう‥‥贅沢なオーケストラの旅へ!――大阪と世界をつなぐ室内オーケストラ〈いずみシンフォニエッタ大阪〉は、新しい世界を拓く現代の音楽を、生き生きと豊かに(面白く!)響かせる楽団。今回は「五大陸を巡るシン・音楽漫遊記」と題して、海を越えて遙かに呼び交わす大地の鼓動、その様々な色模様をお届け致します。

まずは、アフリカ音楽と西洋音楽の境界を開くマイケル・ブレイク(南アフリカ/1951~)の《クウェラ》(1992/2002年)。南アフリカでジャズの影響を受けて発達したストリート・ミュージック(ズールー語で「立ち上がる」を意味する「クウェラ」を叫んで踊るそうで)、その自在な昂揚も採り入れてリズムも多彩自在な、燃える秘曲の日本初演!

ヨーロッパからは、鋭い知性と行動力で現代音楽の可能性を追究し続けた俊才ピエール・ブーレーズ(1925〜2016)の、緻密な書法に硬質の美しさが満ちる熟練の傑作《デリーヴ1》(1984年)。「変動、偏流」を意味するタイトル通り、ある人名のアルファベットを音名に置き換えてできた音の並びをベースに、そこから生まれた様々なハーモニーが、煌めく装飾音をつねにまといながら、色さまざまに変容してゆく‥‥。短いながらも濃密な小宇宙の共鳴を体感させる六重奏曲です。

一転、ファゴット独奏と弦楽合奏が輪舞のリズムとのびやかな歌の豊かな融合を魅せるひととき。20世紀ブラジルの大作曲家エイトール・ヴィラ=ロボス(1887〜1959)の《7つの音のシランダ》(1933年)は、ドレミファソラシ‥‥と7つの音がそのままテーマとなって始まるシランダ(踊る、という意味の言葉から命名されたブラジル独自の輪舞=ロンド)ですが、実はそこにも(ブーレーズ作品と同じく)人名を音名に置き換えた仕掛けが隠されていて‥‥という説もある、面白くも情緒豊かな逸品。ファゴットの妙味をしなやかに歌い尽くす名匠・東口泰之の独奏もご堪能を。

ふたたび南半球、オセアニアからは、現代オーストラリアの人気作曲家カール・ヴァイン(1954〜)の実に美しくメロディアスな〈オーボエ協奏曲〉(1996年)を。ちょっと東方風‥‥アラベスクな色を帯びた独奏に導かれ、明快で劇的なリズムの昂奮と共に、オーボエの華麗と多彩(と超絶技巧!)を存分に引き出してゆく音楽は、映像的な想像力すら刺激してくれる、聴きやすくも奥の深い音絵巻。辣腕・古部賢一の磨かれ抜いた美音と高度な表現をお楽しみ下さい。

そして、私たちのアジアへ——〈関西出身若手作曲家委嘱プロジェクト〉第10弾として、京都生まれの俊英・室元拓人(1997〜)による新作を世界初演いたします。鬼才作曲家ファーニホウが審査員を務めた2022年度武満徹作曲賞でみごと第1位に輝くなど受賞多数、海外留学で研鑽を重ねつつ創作に取り組む新鋭が、名手揃いの室内オーケストラから、どんな新しい色彩をひきだすのか‥‥。楽団創設以来の常任指揮者・飯森範親と仲間たちの世界旅行、ぜひご一緒に!

山野雄大[ライター(音楽・舞踊評論)]

ユースシートにご招待(限定数・先着順)

この公演に小学生から18歳以下の方をご招待します。住友生命いずみホールで音楽を聴いてみませんか。
《対象》小学生以上 18歳以下(公演当日、氏名・年齢を確認できるものをご持参ください)
《申込開始》一般発売日(10/4)10:30よりメールで受付
《締め切り》公演前日の17時まで(定員に達した時点で締め切り)
ユースシートについての詳細、申込方法等はこちらのユースシートのページをご覧ください。

出演者プロフィール

  • Ⓒ山岸 伸

    飯森範親(指揮) Norichika limori, Conductor

    桐朋学園大学指揮科卒業。いずみシンフォニエッタ大阪常任指揮者。ベルリン、ミュンヘンで研鑚を積み、これまでにフランクフルト放送響、ケルン放送響、チェコ・フィル、モスクワ放送響等に客演。01年、ドイツ・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団音楽総監督(GMD)に着任し、ベートーヴェンの交響曲全集を録音するとともに、日本ツアーを成功に導いた。
    国内では94年以来、東京交響楽団と密接な関係を続け、専属指揮者、正指揮者、特別客演指揮者を歴任。03年、NHK交響楽団定期演奏会にマーラーの交響曲第1番でデビュー。06年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
    また、オペラでも高い評価を得ており、24年は新国立劇場「コジ・ファン・トゥッテ」に出演、さらに11月には藤原歌劇団創立90周年記念公演「ピーア・デ・トロメイ」への出演が予定されている。
    現在、パシフィックフィルハーモニア東京音楽監督、日本センチュリー交響楽団首席指揮者、群馬交響楽団常任指揮者、山形交響楽団桂冠指揮者、東京佼成ウインドオーケストラ首席客演指揮者、中部フィルハーモニー交響楽団首席客演指揮者。
    オフィシャル・ホームページ https://iimori-norichika.com/

  • ©土居政則

    古部賢一(オーボエ)Ken-ichi Furube

    東京藝術大学在学中の91年に小澤征爾率いる新日本フィル首席奏者に就任。第10回出光音楽賞をオーボエ奏者として初めて受賞。以後、ソリストとして国内外の多くのオーケストラや世界的奏者・指揮者と共演を重ねる。海外での評価も高く、北ドイツ放送響・ベルリンドイツ響などに客演首席として招かれる他、母校ミュンヘン音大で客員教授も務める。サイトウキネン、宮崎、木曽などの音楽祭メンバー。東京音楽大学教授、札幌大谷大学客員教授。相愛大学、桐朋オーケストラアカデミー非常勤講師。HPAC特別奏者。ソニー国際オーボエコンクール東京、日本音楽コンクール等の審査員も長年務めている。

  • 東口泰之(ファゴット)Yasuyuki Higashiguchi

    大阪府堺市出身。1995年東京芸術大学を卒業後ドイツ国立トロッシンゲン音楽大学大学院に留学。第2回ドイツポツダムファゴットカルテット国際コンクール第2位入賞。1998年帰国後第15回日本管打楽器コンクール第1位、及び特別賞、東京都知事賞、文部大臣奨励賞を受賞。1999年大阪音楽大学オペラハウス管弦楽団に入団。1999~2001年サイトウキネンオーケストラのメンバー。2001年京都市交響楽団に移籍し現在副首席奏者。2000年2010年にいずみホールにてリサイタルを開催し好評を得る。2013年札幌交響楽団の夏山朋子氏とザ・フェニックスホール&札幌コンサートホールKitaraにてデュオリサイタルを開催し札幌市民芸術祭大賞受賞。関西室内楽協会メンバー。

  • ⒸAyane Shindo

    委嘱作曲家プロフィール 室元拓人(作曲)Takuto Muromoto

    1997年京都府生まれ、大阪府と東京都で育つ。東京藝術大学音楽学部作曲科、同大学院修士課程作曲専攻修了後、渡欧。ブローニュ=ビヤンクール音楽院を経て、グラーツ国立音楽大学にて研鑽を積む。
    第37回現音作曲新人賞入選、第90回日本音楽コンクール第3位、第11回JFC作曲賞入選、2022年度武満徹作曲賞第1位。作品は東京フィルハーモニー交響楽団、東京シンフォニエッタ、フラックス弦楽四重奏団、アンサンブル・アンテルコンタンポランなど国内外の団体によって演奏されている。2021年度福島育英会奨学生。2021-22年度クマ財団奨学生。2023-24年度ロームミュージックファンデーション奨学生。作曲を鈴木純明、ジャン=リュック・エルヴェ、フランク・ベドロシアンの各氏に師事。

いずみシンフォニエッタ大阪

いずみシンフォニエッタ大阪

©︎樋川 智昭

音楽監督:西村 朗/常任指揮者:飯森 範親
プログラム・アドバイザー:川島素晴/ソロ・コンサートマスター:小栗まち絵
現代音楽の演奏を主目的とする、住友生命いずみホールのレジデント・オーケストラ。
大阪出身の作曲家・西村 朗の提唱により2000年に結成。以来、同ホールでの定期演奏会を主な活動とし、新作の初演をはじめとする近現代作品を中心に、古典派の作品もプログラムに組み、レパートリーを拡大している。核となる編成は1管編成の室内オーケストラで、曲目に応じて変動する。メンバーは、関西在住または出身など、地元にゆかりの演奏家で構成されている。平成13年度大阪舞台芸術賞受賞。
CD「西村朗:室内交響曲集<メタモルフォーシス>」(カメラータ)の演奏は好評を博し、2005年度芸術祭優秀賞を受賞した。2005年、2008年と紀尾井ホールにて東京公演を開催し、好評を博した。

第53回定期演奏会の出演予定者

●ヴァイオリン:小栗まち絵、井上隆平、永ノ尾文江、大谷玲子、佐藤一紀、島田真千子、釋 伸司、高木和弘、谷本華子
●ヴィオラ:竹内晴夫、牧野葵美、馬渕昌子
●チェロ:林 裕、丸山泰雄
●コントラバス:幣 隆太朗
●フルート:安藤史子
●オーボエ:石井智章
●クラリネット:上田 希
●ファゴット:東口泰之
●ホルン:木川博史、小曲善子
●トランペット:菊本和昭、新穂優子
●トロンボーン:岡本 哲
●打楽器:森本瑞生、丹治 樹、細江真弓
●ハープ:篠﨑和子
●ピアノ:碇山典子  他

主催

住友生命いずみホール〔一般財団法人 住友生命福祉文化財団〕

助成

大阪市

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