新・音楽の未来への旅シリーズ
いずみシンフォニエッタ大阪 第50回定期演奏会
「50回記念 ―生誕60,70,80,90,100年特集」

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日時 2023年7月8日(土)
開場 15:15  プレコンサート15:30  プレトーク15:45
開演 16:00
出演者 飯森範親(指揮)
菊本和昭(トランペット) 小栗まち絵(ヴァイオリン) 篠﨑和子(ハープ) 上田 希(クラリネット)
いずみシンフォニエッタ大阪
演奏曲目 生誕100年
G.リゲティ:ミステリー・オブ・マカーブル(1991)
  トランペット:菊本和昭
生誕90年
K.ペンデレツキ:弦楽のためのシンフォニエッタ (1990/1991)
生誕80年
池辺晋一郎:降り注ぐ・・・―室内オーケストラのために(2005 )
生誕70年
西村 朗:三重協奏曲〈胡蝶夢〉~ヴァイオリン、ハープ、クラリネットと管弦楽のための(2023)
 世界初演/いずみシンフォニエッタ大阪、東京シンフォニエッタ共同委嘱
 ヴァイオリン:小栗まち絵/ハープ:篠﨑和子/クラリネット:上田 希
料金 一般 ¥5,500 学生 ¥1,000
住友生命いずみホールフレンズ会員 ¥4,950

いずみシンフォニエッタ大阪 サポーター2023
第50回+第51回 定期演奏会2公演セット券 ¥9,000
住友生命いずみホールフレンズ会員 ¥8,100
発売日 フレンズ:2023年1月27日(金)10:30 / 一般:2023年2月3日(金)10:30
お問合わせ 住友生命いずみホールチケットセンター 06-6944-1188

おめでとう!をご一緒に。大阪と世界をつなぐ、最もエキサイティングな室内オーケストラ——現代音楽の〈途方もない面白さ〉と〈未知を切り拓く凄さ〉を生き生きと響かせてきたいずみシンフォニエッタ大阪が、50回目の定期演奏会を迎えます。それを記念して、2023年が生誕記念のキリよい年となる、素晴らしい作曲家たちの作品を特集することになりました。

まずは、生誕100年を迎えるハンガリー出身の鬼才ジェルジ・リゲティ(1923〜2006)。第2次世界大戦後に吹き荒れた前衛音楽の嵐へ、少し外側から歩み寄っていったリゲティは、先鋭的な語法を活かしながら、もっと豊かに、さらに個性的に‥‥鋭い批判精神を持ちながら、色彩豊かな独創を切り拓いたひと。今回は、彼の衝撃的なオペラ《グラン・マカーブル》(グロテスクで面白い、はたまたシニカルで驚きあふれる傑作!)から、秘密政治警察長官ゲポポ(このネーミングよ‥‥)のアリアをまとめて、独奏トランペットと室内オーケストラの独立作品とした《ミステリー・オブ・マカーブル》(ハワース編曲/1991年)をお届けします。プレイヤーの超絶技巧のみならず、皆が囁き、叫び、奇抜な音宇宙を駆けまわり‥‥笑いと震えを突き抜けるこの凄さは、まさに生の舞台で体感すべき!

ポーランド出身のクシシュトフ・ペンデレツキ(1933〜2020/生誕90年)は、尖鋭的な語法を開拓したのちに、ロマン主義や古典の豊かさへと回帰しながら、独自の美しさを磨き深めていったひと。今回お届けする〈弦楽のためのシンフォニエッタ〉(1992年)は、もともと斬れ味も鋭い弦楽三重奏曲として書かれた作品から編成を拡大したものだけに、ヴァイオリンやヴィオラ、チェロに歌心も豊かなソロがたっぷりと聴かれつつ、弦楽アンサンブルの重厚なサウンドが深みを広げてゆく、聴きごたえある秀作になっています。

テレビなどでもお馴染み、作曲家としてもオペラから室内楽まで旺盛な創作を続ける池辺晋一郎(1943〜/生誕80年)の室内オーケストラ作品《降り注ぐ‥‥》(2005年)も傑作!これは、いずみホール・紀尾井ホール共同委嘱作品として書かれ、いずみシンフォニエッタ大阪第10回定期演奏会で世界初演されたもの。多彩な下降音型や煌めき、豊かな起伏とうねり‥‥など細やかに織り重ねられて、大きな想像力をひらいてゆく音体験は、記念の年に再演されるに相応しい素晴らしさです。

そして、いずみシンフォニエッタ大阪の音楽監督として、当団のためにも数多の傑作を書いてきた西村朗(1953〜/生誕70年)が、世にも稀なる編成のコンチェルト〈ヴァイオリン、ハープ、クラリネットと管弦楽のための三重協奏曲〉を委嘱新作として書き下ろします!楽団の素晴らしい名手たちをソリストに、指揮をとる常任指揮者・飯森範親(1963〜)も奇しくも還暦。何から何までおめでたい、そして新しい明日へ向かう覇気と喜びと驚きに満ちた一日を、どうぞご一緒に!

山野雄大[ライター(音楽・舞踊評論)]

いずみシンフォニエッタ大阪 サポーター2023

第50回+第51回 定期演奏会2公演セット券 ¥9,000
住友生命いずみホールフレンズ会員¥8,100

第51回定期演奏会「和洋感応 ー 愉悦の流域」

日時:2024年2月10日(土)16:00開演
出演:飯森範親(指揮)/本條秀慈郎(三味線)
曲目:冷⽔乃栄流:委嘱新作(関西出身若手作曲家プロジェクト第9弾)
___藤倉 大:三味線協奏曲
___一柳 慧:室内交響曲「タイムカレント」(1986)ほか

・プログラムにお名前を掲載します。
・いずみシンフォニエッタ大阪ニュースをご送付いたします。
・毎定期演奏会のリハーサル見学会にご参加いただけます。
※場合により、開催できないこともございます。
・お連れ様分として各公演の単独券を20%引き(¥4,400)でご購入いただけます。

※本セット券は2023年7/8までの販売です。

ユースシートにご招待

「本物の感動を今、若い世代に」体験していただくため、この公演に小学生から18歳以下の方をご招待します。
この機会に住友生命いずみホールでクラシック音楽を聴いてみませんか。
《対象》小学生以上 18歳以下(公演当日、年齢を確認できるものをご持参ください)
《申込方法》一般発売日より住友生命いずみホールチケットセンター(06-6944-1188)で受付(先着順・限定数)
ユースシートについて、詳しくはこちらをご覧ください。

出演者プロフィール

  • 飯森範親(指揮)Norichika Iimori

    桐朋学園大学指揮科卒業。いずみシンフォニエッタ大阪常任指揮者。ベルリン、ミュンヘンで研鑚を積み、これまでにフランクフルト放送響、ケルン放送響、チェコ・フィル、モスクワ放送響等に客演。01年、ドイツ・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団音楽総監督(GMD)に着任し、ベートーヴェンの交響曲全集を録音するとともに、日本ツアーを成功に導いた。
    国内では94年以来、東京交響楽団と密接な関係を続け、専属指揮者、正指揮者、特別客演指揮者を歴任。03年、NHK交響楽団定期演奏会にマーラーの交響曲第1番でデビュー。06年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞、07年より山形交響楽団音楽監督に就任し、そのエネルギッシュな活動は高い評価を受けている。
    現在、パシフィックフィルハーモニア東京音楽監督、日本センチュリー交響楽団首席指揮者、山形交響楽団桂冠指揮者、東京佼成ウインドオーケストラ首席客演指揮者、中部フィルハーモニー交響楽団首席客演指揮者。2023年4月より群馬交響楽団常任指揮者に就任予定。
    2020年10月、新国立劇場のシーズンオープニング公演であるブリテンのオペラ「夏の夜の夢」を指揮、好評を博し大成功を収めた。
    オフィシャル・ホームページ http://iimori-norichika.com

  • 菊本和昭(トランペット) Kazuaki Kikumoto

    NHK交響楽団首席トランペット奏者。京都市立芸術大学首席卒業および同大学院首席修了。フライブルク音楽大学、カールスルーエ音楽大学にて学ぶ。第19回日本管打楽器コンクール第1位。第72回日本音楽コンクール第1位および増沢賞。E・スミス国際トランペット・ソロ・コンペティション第2位などの賞歴がある。京都トランペットグル-プ「Summer Breeze」、ジャパン・ブラス・コレクション、いずみシンフォニエッタ大阪、兵ブラスクインテット各メンバー。2004年より約7年間京都市交響楽団に在籍。トランペットを早坂宏明、有馬純昭、A.プログ、R.フリードリヒ、故・Dr.E.H.タール各氏に師事。室内楽を呉信一氏に師事。東京藝術大学非常勤講師。

  • 小栗まち絵(ヴァイオリン)Machie Oguri

    桐朋学園大学卒業。インディアナ大学アーティストディプロマ課程修了。日本音楽コンクール第1位。エヴィアン(現・ボルドー)国際室内楽コンクール第1位。1975-86年インターナショナル弦楽四重奏団のメンバーとして欧米で活動、またインディアナ大学助教授、ブラウン大学アーティスト・イン・レジデンスを勤めた。2004年度エクソンモービル音楽賞、07年度大阪芸術賞特別賞、09年大阪市市民表彰(文化功労部門)、いずみシンフォニエッタ大阪第37回定期演奏会でのソロ演奏で2016年度大阪文化祭賞最優秀賞を受賞。現在、相愛大学客員教授、東京音大特任教授。

  • 篠﨑和子(ハープ) Kazuko Shinozaki

    桐朋学園大学、ニース音楽院を審査員満場一致の金メダルを得て卒業。第36回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞、第19回出光音楽賞を受賞。
    文化庁派遣芸術家在外研修員として2年間パリに留学。帰国後、国内主要オーケストラとの共演をはじめ、リサイタルや室内楽の演奏会に出演。また東京・春・音楽祭、セイジ・オザワ松本フェスティバル等にも参加している。

  • 上田 希(クラリネット) Nozomi Ueda

    大阪音楽大学卒・ジュリアード音楽院修士課程修了。第68回日本音楽コンクール第1位入賞、第2回カール・ニールセン国際クラリネットコンクール・ディプロマ賞、第5回松方ホール音楽賞大賞ほか受賞多数。ソリストとして東響・アンサンブル金沢・京響・大フィル・いずみシンフォニエッタ大阪等内外のオーケストラと共演する一方、06年現代音楽演奏集団next mushroom promotionとして佐治敬三賞、20年にはアンサンブル九条山として音楽クリティック・クラブ奨励賞ならびに大阪文化祭奨励賞を受賞。現在、大阪音楽大学・京都市立芸術大学・同志社女子大学非常勤講師。

いずみシンフォニエッタ大阪

いずみシンフォニエッタ大阪

音楽監督:西村 朗/常任指揮者:飯森 範親
プログラム・アドバイザー:川島素晴/ソロ・コンサートマスター:小栗まち絵
現代音楽の演奏を主目的とする、住友生命いずみホールのレジデント・オーケストラ。
大阪出身の作曲家・西村 朗の提唱により2000年に結成。以来、同ホールでの定期演奏会を主な活動とし、新作の初演をはじめとする近現代作品を中心に、古典派の作品もプログラムに組み、レパートリーを拡大している。核となる編成は1管編成の室内オーケストラで、曲目に応じて変動する。メンバーは、関西在住または出身など、地元にゆかりの演奏家で構成されている。平成13年度大阪舞台芸術賞受賞。
CD「西村朗:室内交響曲集<メタモルフォーシス>」(カメラータ)の演奏は好評を博し、2005年度芸術祭優秀賞を受賞した。2005年、2008年と紀尾井ホールにて東京公演を開催し、好評を博した。

【第50回定期演奏会の出演予定者】

ヴァイオリン:池川章子、井上隆平、大谷玲子、佐藤一紀、島田真千子、釋 伸司、高木和弘、田辺良子、谷本華子
ヴィオラ:竹内晴夫、林のぞみ、馬渕昌子
チェロ:林 裕、丸山泰雄/コントラバス:吉田 秀
フルート:安藤史子/オーボエ:古部賢一
クラリネット:中舘壮志/ファゴット:東口泰之
ホルン:阿部 麿、和久田侑希/トランペット:篠崎 孝
トロンボーン:呉 信一、小西元司/チューバ:潮見裕章
打楽器:森本瑞生、中山美輝/ハープ:篠﨑和子
ピアノ:深見まどか/マンドリン:多武和民 他 

主催

住友生命いずみホール〔一般財団法人 住友生命福祉文化財団〕

助成

公益財団法人 花王 芸術・科学財団
公益財団法人 三菱UFJ信託芸術文化財団
大阪市

助成

文化庁芸術文化振興費補助金
劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化)
独立行政法人日本芸術文化振興会

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