メンデルスゾーン——光のほうに〈特別企画〉レクチャー&コンサート
邂逅—めぐりあう“時”

※画像をクリックしていただくと、拡大でご覧いただけます。

日時 2024年11月6日(水)
開場 18:30
開演 19:00
出演者 ロータス・カルテット(弦楽四重奏)
堀 朋平(お話)
演奏曲目 シューベルト:弦楽四重奏曲 第12番《四重奏断章》ハ短調 D703
フェーリクス・メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第6番 へ短調 op.80
ファニー・メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 変ホ長調より 第1楽章
フェーリクス・メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 op.12
料金 一般 ¥1,500
U-30 ¥500
フレンズ ¥500

メンデルスゾーン——光のほうに シリーズセット券(4公演セット券)ご購入の方は当レクチャー&コンサートにご招待いたします。
▼セット券についてはこちらもご覧ください▼
https://www.izumihall.jp/news/notice/mainproject
シリーズセット券発売日 フレンズ優先発売:7/26(金) 一般発売:8/2(金)

電子チケット引取サービス【チケットれすQ】をご利用いただけます
発売日 フレンズ:2024年7月26日(金)10:30 / 一般:2024年8月2日(金)10:30
お問合わせ 住友生命いずみホールチケットセンター 06-6944-1188

当日券については、主催者にお問合せください。

室内楽作品にみる、メンデルスゾーンの創作の軌跡 —堀 朋平

ヨーロッパに“進歩”の考えが染みわたり、強い糸に貫かれた国家=ドイツが胎動をはじめた19世紀。この時代に若き俊英は、冴えわたる音で世界を照らしました。まさしく“光”こそ、メンデルスゾーンにふさわしいイメージではないでしょうか。
そんな一本のよどみない時の流れをかき乱すとき、作曲家は何を語るのか?まるで人生の過ごし方を忘れてしまったような最晩年のカルテットは、中期シューベルトの分裂に通じています。失ったばかりの姉ファニーへの想いも、そこには詰まっていたはず。そして驚くべきことに、時が激しく交錯する音のドラマは、最初期のカルテットでもう多様に開拓されていたのです。2人の作曲家を交えて、最晩年と少年時代を往還しながら“メンデルスゾーンの憂うつ”を探究したい一この想いに、なんとロータス・カルテットがこのたび特別に応じてくださいました!世界に羽ばたきながらも当ホールとの縁を感じてくださる4人は、メンデルスゾーンへの造詣がきわめて深いことでも有名です。そんな彼女たちが贈る、またとない「時の旅」をお聴き逃しなく。

人間、メンデルスゾーンの苦悩を追う

メンデルスゾーン(1809-1847)は裕福で恵まれた環境で育ち、英才教育を受け早くから音楽の才能を発揮しました。優美で端正な作風には、思い悩む姿など見当たらない―そう思われがちです。しかし、最晩年に作曲された弦楽四重奏曲第6番には、それまでには見られない重い影が忍び寄っています。この年は姉ファニーが亡くなり、追うようにメンデルスゾーンもこの世を去った年でもあります。本公演では、音楽アドバイザーの堀 朋平が、メンデルスゾーンの苦悩の跡をたどり、いかに栄光を獲得していったのか、というドラマに迫ります。前半は中期シューベルトの謎めいた断片と合わせ、それぞれの作曲家の複雑な心理に迫ります。後半は初期メンデルスゾーンの充実した作品と姉ファニーの作品を。20歳の時に作曲された第1番にも心理的葛藤が見られると、堀は語ります。演奏は2022年に最上のシューベルトを披露したロータス・カルテット。2025年1月から始まる「メンデルスゾーン─光のほうに」をより深く楽しむレクチャー&コンサートに、是非お越しください。

ユースシートにご招待(限定数・先着順)

この公演に小学生から18歳以下の方をご招待します。住友生命いずみホールで音楽を聴いてみませんか。

《対象》小学生以上 18歳以下(公演当日、氏名・年齢を確認できるものをご持参ください)
《申込開始》一般発売日(8/2)10:30よりメールで受付
《締め切り》公演前日の17時まで(定員に達した時点で締め切り)

ユースシートについての詳細、申込方法等はこちらのユースシートのページをご覧ください。

【限定数/先着】U-30チケットでお得に!

30歳以下のお客様への特別価格U-30チケットをご用意いたしました。ご購入方法や条件など詳細は【こちらのページ】もご覧ください。
□当日、生年月日を確認できる証明書を必ずご持参ください。お忘れの場合追加料金が発生します。ご了承ください。
□オンライン・チケットサービス限定販売、窓口・電話での受付はございません。
□予定枚数に達した時点で販売終了いたします。
□小学生以上、公演開催月に31歳の誕生日を迎えられる方までが対象です。

出演者プロフィール

  • ロータス・カルテット Lotus Quartet

    1992年結成。1995年よりドイツ・シュトゥットガルト音楽芸術大学でメロス弦楽四重奏団に師事。「メロス」「アマデウス」「ラ・サール」など、二十世紀を代表する名カルテットからの信頼を一身に受けたロータス・カルテットは次第に本場ヨーロッパで頭角を現し、ドイツBDI音楽コンクール弦楽四重奏部門で第1位を受賞。これを機にワーナー・テルデックと録音契約。今日までシュトゥットガルト拠点に活躍している。2006年にはCD「シューマン:弦楽四重奏曲全集」が文化庁芸術祭優秀賞受賞。2012年には国際的活動への出発点となった大阪・いずみホールで、結成20周年記念演奏会を行い、NHK-TV及びFMにおいて放送されたほか、同時期に発売された「ブラームス:弦楽四重奏曲op.51-1&2」「シューベルト:弦楽五重奏曲&ウェーベルン:作品集」がいずれも「レコード芸術」誌で「特選盤に選ばれるなど多方面から絶賛された。2018年にはベートーヴェン後期作品全曲ツィクルス(3公演×3都市)、シューマン全曲演奏会(3都市)を含む16公演の日本ツアーを17日間で完結。ロータス・カルテットは日本発祥ながらドイツを本拠とする国際的な常設弦楽四重奏団として、すでに30年以上のキャリアを誇り、今やドイツにおける弦楽四重奏の伝統的精神を受け継ぐ稀有な存在である。

  • Ⓒ樋川智昭

    堀 朋平 (お話) Tomohei Hori, Talk

    住友生命いずみホール音楽アドバイザー。国立音楽大学・九州大学ほか非常勤講師。東京大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。『わが友、シューベルト』(アルテスパブリッシング、2023年)で令和5年度芸術選奨文部科学大臣新人賞(評論部門)受賞。著書「〈フランツ・シューベルト〉の誕生-喪失と再生のオデュッセイ』(法政大学出版局、2016年)、共著『バッハキーワード事典」(春秋社、2012年)、訳書ヒンリヒセン『フランツ・シューベルト』(アルテスパブリッシング、2017年)、共訳書バドゥーラ=スコダ『新版モーツァルト演奏法と解釈」(音楽之友社、2016年)、ボンズ『ベートーヴェン症候群』(春秋社、2022年)など。やわらかな音楽研究をこころざしている。

主催

住友生命いずみホール〔一般財団法人 住友生命福祉文化財団〕

助成

文化庁文化芸術振興費補助金
劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化)
独立行政法人日本芸術文化振興会

一覧に戻る